関西電力は、蓄電所事業の検討から運転開始後の市場運用までをまとめて支援するワンストップサービス「カン-denchi」を開始しました。関電グループ各社が持つ用地開発、設計・施工、資金調達、保守、アグリゲーションの機能を組み合わせ、沖縄県と離島を除く全国を対象に提供します。初号案件では不動産開発会社デベロップを支援します。
開発から市場運用まで一体化
サービスは事業性評価、系統連系、用地取得、EPC、金融組成、O&M、卸電力市場・需給調整市場・容量市場での運用を対象とします。関西電力が全体を統括し、関電不動産開発、関電アセットマネジメント、きんでん、E-Flow、関電L&Aが専門領域を担います。蓄電所オーナーは複数の事業者を個別に選定する負担を減らし、開発工程と運転後の収益設計を早い段階から整合させられます。
事業化の不確実性を抑える狙い
系統用蓄電所は接続時期、工事費、設備性能、市場価格などの変数が多く、開発と運用を別々に設計すると採算が崩れる可能性があります。一括支援では設備仕様と市場運用を連動させ、長期保守や劣化管理も含めて事業計画を組み立てます。今後は初号案件の容量、稼働時期、収益実績に加え、グループ内のO&M体制をどのように拡張するかが注目されます。