ENEOSリニューアブル・エナジーは、岩手県二戸市・軽米町と青森県南部町・三戸町で計画していた「(仮称)折爪岳北風力発電事業」を中止しました。青森県は2025年9月26日付で事業廃止を公表し、同年10月27日に廃止届の提出を記録しました。計画の最大出力は95.2MWでした。
約10年に及ぶ計画を終了
同事業は旧ジャパン・リニューアブル・エナジーが2015年に配慮書、2016年に方法書を公表して環境影響評価を進めてきました。4市町にまたがる広域案件で、森林や鳥類、景観、騒音などの調査と地域調整を必要としていましたが、準備書の公表には至らず、計画開始から約10年で廃止となりました。近年の計画規模は最大95.2MWとされていました。
条例と立地条件が事業性を左右
計画地域では自然環境や防災への配慮を求める自治体規制が強まり、立地可能な区域や設計条件が事業性を左右します。大規模陸上風力は資材・建設費、系統接続費、長期の環境調査も必要で、開発期間が延びるほど採算リスクが増します。今回の廃止は、国の再エネ導入目標だけでなく、地域の土地利用規制と合意形成を早い段階で整合させる重要性を示しています。