TGオクトパスエナジーは2026年6月30日、EVの充電時間を電気料金の安い時間帯へ自動的に移す料金プラン「おまかせEVオクトパス」の商用提供を、沖縄県を除く全国で開始しました。まずTesla車両を持つ既存顧客へ案内し、対応車種と新規申込の対象を順次拡大します。
希望時刻と充電率に合わせて自動制御
利用者が希望する充電完了時刻と充電率を設定すると、同社が条件を可能な限り満たしながら、料金の安い時間帯を選んで充電を制御します。利用者が時間帯ごとに充電操作を管理する必要を減らし、EV充電費の抑制を狙います。
料金体系は「EVオクトパス 2026-04」と同様に時間帯別で、夜間だけでなく昼間にも割安な時間帯を設けています。太陽光発電が増える昼間は、再エネ供給が需要を上回りやすく、市場価格が低下する時間もあります。EV需要をこうした時間へ移す設計は、充電費の削減と余剰再エネの活用を同時に促す需要シフト型サービスです。
EVを電力システムの柔軟性へ
今回のサービスは車載電池から系統へ放電するV2Gではなく、充電時刻を最適化するスマート充電です。それでも多数のEVが同じ制御基盤につながれば、夕方の需要ピークを避け、昼間の再エネ吸収力を高める分散型の調整手段となります。
同社は日本での契約件数が50万件を超えたとしており、既存の小売顧客基盤へスマート充電を広げられるかが普及の鍵になります。まずTeslaから始め、車両APIなどへの対応を広げることで、対象となるEV台数の拡大が見込まれます。