Q.ENESTでんきは2026年6月30日、ヒューリックリート投資法人が保有する「HULIC &New SHINBASHI」と「HULIC &New SHIBUYA」に、オフサイト・フィジカルPPAによる再生可能エネルギーと高圧電力の供給を開始したと発表しました。供給開始は2026年6月です。
低圧太陽光80MWのポートフォリオを活用
供給する電力は、Q.ENESTグループが組成した総設備容量約80MWの低圧太陽光発電所を対象とするインフラファンドから調達します。発電所の開発・運営と電力小売を一体で担い、ヒューリックリートが契約者、ヒューリックリートマネジメントが資産運用会社として参画します。
今回供給に用いる設備のDC容量は97.580kW、年間発電量は99,136kWhを想定し、年間49.07トンのCO2削減を見込みます。高圧受電の商業・複合施設に長期の再エネ調達を組み込み、電力コストの安定化と非化石価値の付加による不動産価値向上を狙います。
複数発電所と複数物件を結ぶENEBRIDGE
独自プラットフォーム「ENEBRIDGE」は、複数の発電所から複数の需要場所へ電力を供給できる構成です。今回の2物件から、ヒューリックリートが保有する他物件へ供給先を増やす際にも、既存の発電ポートフォリオを活用して拡張できるとしています。
分散した低圧太陽光を束ねて高圧需要家へ届ける仕組みは、個々の発電所が小規模でも、ポートフォリオとして長期契約へ組み込める点に特徴があります。今後は発電量と各物件の30分単位の需要をどこまで一致させられるか、需給管理と不足電力の調達方法がPPAの環境性と経済性を左右します。