高千穂交易は2026年6月30日、電力貯蔵システム向けのCCS(Cell Connection System)モジュールの販売を本格化すると発表しました。データセンター市場の拡大に伴い、サーバー、通信機器、UPSなどで非常用バッテリーの搭載が増えるとみて、2025年度に製品群へ加えたCCSの拡販に乗り出します。
セル接続と監視を一体化
CCSは、バッテリーセル間を結ぶバスバー、温度センサー、組みハーネスまたはFPC(フレキシブル基板)を一体化したモジュールです。セルの電圧・温度を監視しながら、バッテリーパックと各セルの電気的接続を担います。電気自動車のバッテリーパック用トップカバーで実用化され、電動モビリティやESS(Energy Storage System)にも用途が広がっています。
同社製品はハーネス型とFPC型に対応し、アルミバスバーのカスタム設計、全セルの電圧監視、全モジュールの温度管理、トレーサビリティに対応します。試作・小ロットのほか、自動熱圧着、レーザー溶接、CCD塗布、CCS検査までの自動工程にも対応可能としています。一体化による省スペース・軽量化と、パック設計の効率化が狙いです。
2028年度に売上高3億円を目標
主な開拓先はデータセンター向けESSですが、電動車、ヒューマノイドロボット、電動工具にも販売を広げ、2028年度にCCSモジュールの売上高3億円を目指します。AI・クラウド需要でデータセンターの電力負荷が拡大するなか、停電時の継続運転を支えるUPS・蓄電システムの信頼性は重要性を増しています。CCSは蓄電池セルそのものではありませんが、セル接続と監視の品質を左右する部材であり、電池システムの安全性・保守性を支える周辺市場の拡大を取り込む動きです。